遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

神奈川県職労組、マルイ、アベノマスク代金で使途不明金?

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新型コロナウイルス対策の一環で政府が行う1人10万円の現金給付をめぐり、自治労神奈川県職員労働組合は24日、組合員らに対し、給付された現金を県に寄付する提案を始めた。休業や短縮営業の要請に応じた事業者のために県が用意した「協力金」では不十分として、寄付分を上乗せして支給してもらうという。》
https://digital.asahi.com/articles/ASN4S7HZZN4SULOB013.html


神奈川県職員組合のこの動きは、立派には違いない。しかしもっと立派な行動をとるなら、政府に「休業補償もせずに何が自粛だ」という抗議行動も取るべきだろう。直属の神奈川県を突き上げて、政府に「休業補償をせよ」という声を届けさせることも重要だろう。

さらに言えば、もし職場に派遣職員など非正規職員が多くいるなら、組合内でその人たちに何らかのサポートもしてあげるべきだろう。

目立たないところで立派なことをして、感謝されることは美しいことだと思う。
私に言われなくとも、そういうことをやっているというなら、立派な県職労だ、さすがは自治労だ。

 

ところで、マルイが「臨時休業中のテナントの家賃と共益費を全額免除」という立派な大家さんぶりを見せている。店子が困っているときにありがたいことで、見上げた大家だ。

www3.nhk.or.jp


そういう美談の後に、なんとも情けない話だが、アベノマスクはあまりの粗悪品につき自主回収となっているようだ。(冒頭の画像がその粗悪マスクの実態)

粗悪マスクを配ったた上に、マスクにかかる「銭勘定」がどうにも合点がいかない。
当初予算466億円だったのが、248億円が使途不明になっているそうだ。

アベノマスク製造企業
興和(約54億円)
伊藤忠商事(約28億円)
・マツオカコーポレーション(約8億円)
合計約90億円
全体予算466億円で配達費128億円。
マスク費用は338億円のはずが差額の248億円の行方が不明

最大の発注先がもう1社あるはずなのに、政府は「回答を差し控える」とかたくなに業者名を言わないそうだ。

ということは「使途不明金」なわけで、世が世ならば、つまり検察がきっちりしていれば、誰かが「お縄」になる話だ。

われわれの払った税金を原資にして、使途不明金を発生させてそれで済むと思っているのだろうか。それとももう政権は空中分解でも始まったのだろうか、それならそれで仕方がないというわけにはいかない。

248億円はどこ行った?