日本だけが賃金が下がっているそうです。
上のグラフは、OECD諸国の2000年を100とした場合の年間賃金の推移の指数です。
日本は、2017年で99.7と、主要国のうち唯一マイナス指数となっています。
ノルウェー=140.8、
韓国=130.1
スウェーデン=126.5
イギリス=114.7
アメリカ=114.7
ドイツ=113.6
韓国は、成長期だからこその指数でしょうが、成熟しているドイツでさえ113ですし、何から何まで国が面倒見てくれる、高福祉社会の北欧での賃金の伸びはショッキングです。
一方、ならば賃金の目減りを社会福祉制度が救ってくれるのかと言えば、これまた賃金と同じで下がり続けています。
安倍政権の6年間で、社会保障費は3.6兆円も削減されています。
「全世代に生活苦」は、増税・賃金低下・社会福祉費削減(生活保護・年金・医療・介護)の複合的なものと言えます。
日本人は礼節を重んじる美しい国民なので、香港のようなデモや騒乱が起きないのでしょうが、だまされているのか事実を知らされていないだけのことかもしれません。
歪んだこの国の姿を、誰が教えてくれるのでしょう。