遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

世界第3位の軍事大国を目指す世界有数の貧困国日本

名目GDPの伸び率(2000~2017年)の世界のワースト5の4位に、我らが日本国がランクインしています。

前後の、リビアソマリア・シリア。ガンビアは内戦が継続したり長い紛争を経験したお国ばかりで、日本は大震災を経験しましたが戦争もなく平和な暮らしが続いていました。

前にも紹介しましたが、カナダの大学では日本の貧困者について次のように教えられているようです。

「日本の貧困者は、薬物もやらず犯罪者の家族でもなく移民でもない。教育水準が低いわけでもなく怠惰でもなくむしろ勤勉で、労働時間は長くスキルが低いわけでもない。世界的に例のない、完全な『政策のミス』による貧困だ。」

ただし、これからはその「政策のミス」に加えて

軍事大国になろうする国策

によってさらに貧困者を多く輩出しようとしています。

日本はリビアを抜いて、名目GDPの伸び率ワースト1位を目指す国になろうとしています。リビアなどは元々そんなに大したGDPではないし、日本はバブル期はものすごい伸びでしたから、今世紀に入ってその反動も激しかったとはいえ、あまりにもお粗末な「政策のミス」でランキングされて続けています。

 

これも前に紹介したグラフですが、97年を100とした各国の実質賃金の伸びは、先進6か国で日本だけマイナスを示しています。指数ですから、為替の影響はありません。

フランス 100→131.6

イギリス 100→129.9

ドイツ  100→123.5

アメリカ 100→122.4

イタリア 100→117.4

日本   100→89.1

誰もが夢見ていた、100が120くらいになる収入だったはずですが、89になってしまったショックはどう説明すればいいのでしょう。いつか自民党公明党が夢の賃金をかなえてくれると信じて選挙のたびに投票してきたというのに、どういうことでしょうか。

そしてその自公政権の集大成が、防衛費の倍増による世界第3位の軍事大国日本です。

自公政府や官僚が勝手に増税や国の借金で役に立たないポンコツ兵器をアメリカから買うことを決めて、他国の幸せに貢献しようとしています。

加えて、大阪万博札幌オリンピック(?)や原発の新規建設やリニア新幹線の開通や宇宙開発事業も始まるでしょうから、楽しい打ち上げ花火は止むことを知らない状況です。

日本の貧困は個人の懐だけの話にとどまらず、何から何まで劣化や老朽化や陳腐化が進むことが容易に想像できます。どうするんでしょうか...。