遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

安全でエコで安価な車を作って売れ



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30年以上前だったか、日本車を運転するときはドアを内側からロックしていた。その後、走り出せばドアは自動ロックされる車が主流になっていった。

その頃に見たNHKの車の安全性がテーマのドキュメンタリーで、VWゴルフを使ってロックされていない車のドアを無理やり重機でこじ開ける実験がなされた(資料映像だったかも)。

その実験結果、ゴルフのドアは大きく曲がったが、無理やり開けることはできなかった。ドイツ車のドアは、事故を起こしても決して開くことはないことを、その実験映像をもって示された。

当時自分たちが実践しているドアを内側からロックする行為は、事故で閉じ込められたときに外からドアが開かないリスクが大きいと番組は指摘していた。

他にも衝突安全性を確かめる実験などが示されたが、とにかく当時のドイツは自国の車に安全性を求めていたので、VWメルセデスアウディは安全性の高い車を作っていた。

私はVWゴルフに20年以上乗っているが、若いころに見たNHKのその番組を見たことと無関係ではない。

トヨタからVWゴルフに乗り替えた当初、アクセルワークにとても苦労した。エンジン音(高い回転数)の割に走らないので不良品ではないかとディーラーに問うと、「発進時のアクセルをじわじわッと踏み込んで」みたいなことを言われた。

当時のトヨタのように無鉄砲に走り出さなくて、微妙なアクセルワークに苦労したのだが、あれも安全性を考慮したことだったのだろう。

私の車、そろそろ買い替え時期に達しているのだが、買うとしてもこれで生涯最後の車である。

日本車の安全性もこの20年で格段に進歩したようだ。上の新聞記事にある安全性の高い車は、高級車だからではないのだろうか。記事で示された上位車はどれも高い。敢えて乗りたいものを挙げると、フォレスターとノートとカローラスポーツくらいだ。

トヨタは、安全性能の上位に位置する車として、売れ筋のプリウスやアクアを用意する必要があるのではないだろうか。

ということで、国内自動車メーカー各社は、電気で走り(ハイブリッドではない)、事故とその予防のための安全装置が万全(満点)で、良い外観(スタイルや色)の車をせめて200万円くらいでお願いしたいものだ。