遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「森ゆうこ劇場」が愉しかった/予算委員会

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きょうから参議院予算委員会

昼食休憩を挟んで、バカを相手の長時間の「森ゆうこ劇場」が愉しかった。

NHKの国会放送は、昼食休憩前に天気予報を挿入するので、午前中の最後の質疑は放送に入らずしっぽが切れてしまう。しかし、手練れの森ゆうこはそれを勘案して、「あとは午後に回しますと」天気予報に入る手前で質疑をやめた。

彼女は、テレビの生放送を実にうまく利用できるスキルが身についていて、歯切れよくポンポンとリズミカルに質問と抗議を繰り返すことができ、見るものを飽きさせない。「劇場型」の質疑がうまい。

しかも、準備周到で中身の詰まった質問なので、事前通告をしているにもかかわらず答弁側の大臣や官僚や事務方たちはあたふたとしている。文楽人形が大臣や局長なら、黒子の人形遣いたちは汗みどろで文楽人形を支えて躍らせている。

きょうは、不正統計関連で呼んだ官僚や関係者が急に体調を崩したりスケジュールが合わなかったりで、その議題はスルーしていたが、その後の辺野古や森友関連質疑は痛快だった。

森ゆう子を前にすると、どこから弾が飛んでくるかわからないようで、防衛省幹部の「イージス」は森ゆう子には働かないようだった(笑)。「辺野古の工事費用が分からない?ここは予算委員会だよー」と啖呵を切られていた。まったく持ってその通りだ!納税者として断じて許せない答弁だ。

森ゆう子のような国会議員が(小川淳也でもOK)、せめて100人くらいでも居てくれたなら、日本はどれだけ暮らしやすくて幸せな国になれるか。そんなことを思いながら愉しく観ていた。