■100円で150円のカフェラテ注ぐ 窃盗容疑で男逮捕
これは立派な犯罪だ、良い子は真似をしてはいけないことは確かだが、NHKが全国放送で伝えるべきニュースなのだろうか。
150円のラテを100円でごまかしたおじさんのニュースを伝えなければならない理由を考えてみた。
◇コンビニで50円をちょろまかしただけで、警察に通報され逮捕監禁されるので、そんなことはやめようという注意お触れで、セブンイレブンとしては、たとえ50円といえど、詐欺行為を働くと許しませんぞという全国民に対する宣戦布告
たぶん私が考えた理由のすべてが当てはまるような気がする。
この逮捕されたおじさんは初犯ではなかったようだが、はじめて見つけた時に店長が注意して始末書でも取って、再犯時には通報するよとでも言っておけばよかっただけのこと。この店長の判断は、セブンイレブンにも自分の店にも逆効果だったと思う。
■セブンとローソン、成人誌販売中止へ 8月までに
このほどセブンイレブンとローソンは、成人向け雑誌を店頭に置かないことを決めたという。すでにファミマやミニストップでは、店頭に成人誌を置いていないという。東京五輪が近づいてきて、コンビニの店頭をきれいにする作戦のようだが、外国人の目を意識するならもっと他にも差別的な雑誌や書籍もいろいろある。
まあ、読みたい人はネットショップで買えばいいということなのだけど、都合の悪い雑誌を置かないのならなんだか焚書(ふんしょ)にも似た行為だとも思う。
「焚書」とは、支配者が自分たちにとって大衆に読ませたくない書籍を組織的に燃やすことを言うのだが、ゴシップ記事だのスクープ記事を連発する雑誌や、政権批判をテーマにした雑誌もそのうち店頭から排除されることもあろう。今の政権ならそんなことも閣議決定してしまいそうで危険ではある。
政権のご都合主義で、「イケナイ行為」を自主的に企業に求めていくのは、これまた恐怖政治の一環で独裁政治の始まりをも意味することである。読みたいものは、それこそ自己責任で読むことが保障されているゆるい社会の方が、私は健全だと思う今日この頃である。