上の画像は、4枚の写真を結合したものです。一つの作品に32の窓が撮影されていまして、4枚合計で128の窓がそこにあります。すべて異なった窓で、撮影したのはアンドレ・ゴンカルヴという写真家だそうです。
左上32の窓が「バロセロナの窓」、その右の32が「ブラーノ(イタリア)の窓」
左下の32が「ロンドンの窓」で、その右32が「リスボンの窓」です。
御用とお急ぎでない方は、写真を拡大してご覧くだされ。
バルセロナの窓は、壁の装飾と一体となった窓が美しく、ほとんどにバルコニーがしつらえてありその手すりもとても芸術的です。
ブラーノの窓は慎ましい木製の扉がついたシンプルなものですが、壁と窓のカラーバランスがなんともイタリアンカラーであります。
ロンドンの窓は、レンガやタイル張りの質実剛健な壁にはめ込まれた白い清楚なたたずまいが個性的で、窓を覆う木の扉の類は見受けられません。
高い位置の窓もあるでしょうから、これらの写真のようにほぼ窓の正面からの写真を撮るには、スナップ写真のように簡単なものではないでしょう。
窓は、家の中から外の様子をうかがうものですが、この写真を見ていると、これらの窓を持つ建物は、明らかに外部からの視線を意識して作られています。
日が落ちて窓辺の灯りがともると、また別の表情を持ち始めるのでしょう。
壁、窓枠、ガラス、ベランダの手すり、鎧戸、カーテンなどの総合芸術がここにあります。
世界の美しい窓の写真たち