遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

レット・イット・ビー/ザ・ビートルズ

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ロンドンにあるアップル社の屋上で、映画撮影のために突如行ったライブは、
映画「レット・イット・ビー」でもおなじみの、ルーフトップ・コンサート。
ときは1969年1月30日のことである。
このころスタジオで録音された「ゲット・バック」は、
1969年4月11日にシングルで発売されたが、
次の年を迎えてもまだ、アルバムはまだ発売されずに、
収録曲をどれにするのか、どういう順にするのか、
ジャケット写真はどれを使うのかと、ごちゃごちゃしていたようである。

シングルの「ゲット・バック」が発売されて1年後に、
ようやくアルバムが発売されることになり、
予約が殺到していた1970年4月くらいになっても、
まだコーラスやオーケストラの録音が続いていたようである。
 
今からちょうど40年前の4月のことである。
でももう40年も経ってしまったのである。

ビートルズは基本に戻ろうと「ゲット・バック」という曲を作り、
デビュー・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」と同じシチュエーション、
EMIの本社のベランダで笑顔の4人の写真を撮り、
新アルバム「ゲット・バック」のジャケットを飾る決意でいた。

しかし、新アルバムは「レット・イット・ビー」というタイトルで発売され、
ジャケットには、誰もが知るご覧のとおりの写真が使われた。
(EMI本社での写真は、後のベストアルバム「青盤」で使われ、お蔵入りはまぬがれた。)

結局このアルバムは、英国では1970年5月に、わが国では6月に発売された、
ビートルズゲットバックすることなく、解散してしまった。
 
残念で残念で仕方のない季節を、40年前の私は過ごしていた。

曲目リスト
1. トゥ・オブ・アス 
2. ディグ・ア・ポニー 
3. アクロス・ザ・ユニバース 
4. アイ・ミー・マイン 
5. ディグ・イット 
6. レット・イット・ビー 
7. マギー・メイ 
8. アイヴ・ガッタ・フィーリング 
9. ワン・アフター・909 
10. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 
11. フォー・ユー・ブルー 
12. ゲット・バック