遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

台風避難徹マンと豪雨避難パーティ

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大西洋の海水温が高い今年は、大きなハリケーンが多く発生している。これも地球温暖化の影響のひとつであろう。

先だってはHarvey(ハービー)という大きなハリケーンが、テキサス州に洪水などによる大きな被害をもたらした。

そして今回はIRMA(イルマ)が、プエルトリコからキューバを経由してフロリダに上陸した。CNNはアメリカ上陸前から、カリブ海での被害状況などとともに、継続的にイルマの動きや強さを伝えるニュースを流していた。

強風による被害に加えて、温暖化で海面が上昇しているところに高潮が襲ってきたので、マイアミはハリケーンが上陸前から「水没」状態になっていた。

フロリダの海岸線に住むことが、アメリカの富裕層のステイタスのひとつなのだろうが、彼らはこのハリケーンが来るはるか前にアメリカ大陸の北に車で避難をしていた。

被害の状況はこれから詳細がわかるだろうが、アメリカでは、非難を呼びかける事前のニュースのおかげでか、死者の数は最低限に抑えられていて何よりである。

私が子どもの頃は、立て続けに大きな強い台風がゆっくりと日本列島を進んで行って、甚大な被害を残していった。私は1961年の「第二室戸台風」のいつまでも吹き止まない強烈な風がすっかりトラウマになっていて、いまだに強い風は苦手である。

また、私の居住地は被害は限定的だったが、1959年の伊勢湾台風では伊勢湾の高潮の事前情報が得られなかった多くの住民が尊い命を落とされている。伊勢湾台風の死亡者数は4697名。

現代の日本は、強風より豪雨による被害が後を絶たない状況である。50年に1度級や100年に1度級の集中豪雨が毎年続いているので、すでに「毎年やって来る豪雨」になっている気がする。

大雨や台風がやってくるときは、高いところにある知人や親族の頑丈な家やマンションで「台風避難徹夜マージャン」や「豪雨避難パーティ」を開くのも一考かと思われる。嵐が過ぎ去るまで、安全な所で気の置けない人たちと過ごすというのは良いアイデアだと思う。命さえあれば、後はどうでもなるというものだ。

雷が苦手な私の場合、「避雷茶話会」でもお世話になりたいと思っている今日この頃である。


発生期間
1959年9月21日 21:00 - 9月27日 21:00
最低気圧 895 hPa
最大風速(日気象庁解析)75 m/s
死傷者数
死者 4,697名
行方不明者 401名
負傷者 38,921名

発生期間
1961年9月8日 9:00 - 9月18日 3:00
最低気圧 888 hPa
最大風速(日気象庁解析)75 m/s
死傷者数
死者194名
行方不明者8名
負傷者4,972名