親が薦める政略的な縁談話を蹴って、みね子と人生を歩むことを決めた島谷。
しかし、みね子は「親不孝な人は嫌いです」と、心を鬼にして島谷がプロポーズをする暇を与えず決別を宣言する。
あの一連のシーンを見て、どれくらいの涙が流れたのだろう。まだ悲しい時代の乙女の物語であった。
さて、ここで親孝行物語を一席。
親から見ればいい息子でありいい娘なんだろうが、社会に出て国会において迷惑千万な存在なのだ。「親不幸な人は嫌いです」と言い切る世代の最後尾にいる二人かもしれない。
いやはや何とも嘘つきで困ったものである。親の顔が見てみたいものだ。