遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ソロ・モンク/セロニアス・モンク

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音楽専門ブロガー(bornin)さんの記事で、今年でセロニアス・モンクの生誕100年を知りました。

そんなこともあって、先だっての週刊文春和田誠の表紙が「ソロ・モンク」のジャケット絵だったのかと思っていたら、特に関係ないようでした。

セロニアス・モンク(1917-1982)は、ジャズ・ピアニストで、ジャズジャイアンツの一人といって間違いないと思います。「ラウンド(アバウト)ミッドナイト」の作曲者としても有名であります。

私がジャズを聴き始めた学生時代(1970年代)、タキシードを着用してエナメルの靴を履いて演奏されるようなピアノ・トリオ(たとえばオスカー・ピーターソン)などは聴きませんでした。私の通っていたジャズ喫茶でも、そういうレコードはあまりリクエストされなかったと思います。

演奏が饒舌で、万人受けする商業主義的なジャズが、生意気な私は嫌いだったのですが、いまだに生意気なままなのであります。

セロニアス・モンクは、ジャケットを着てネクタイ締めて、いつも変な帽子をかぶっているようなおじさんで、演奏もどこかそんなスタイルです。

「ソロ・モンク」は、ピアノソロだけの演奏ですが、モンクは誰にも邪魔されずに縦横無尽に鍵盤を操ります。時々ミスタッチかと思わすような外れた音が入りますが、それがモンクの個性で、「変な帽子」のような味付けであります。

軽快で楽しいラグタイムのような演奏や、とても気品のある洒脱な雰囲気の演奏もありで、本物のカッコよさに出会えると思います。

これは1964年のアルバムで、彼の47歳の頃の演奏です。モンクは30歳の頃に「セロニアス・ヒムセルフ」という有名なソロ演奏アルバムも遺していますが、こちらはいま聴き比べると少し突っ張った青い感じがします。

ということで、「ソロ・モンク」は、深くて広がりのある落ち着いた名盤に仕上がっていると思います。じっと聴き入るもよし、ずっと流しっぱなしにするもよし、季節を問わず時を問わずの名盤であります。

Thelonious Monk - Solo Monk (HD FULL ALBUM)