ラウンド・アバウト・ミッドナイト/マイルス・デイビス
「モダン・ジャズは、ほかの人から教えられて好きになっていくような性質のものでなく、
ふとしたある瞬間、まだ経験したことのないような新しい興奮をあじわったことから、
しぜんと好きになっていくものなのです。」
ふとしたある瞬間、まだ経験したことのないような新しい興奮をあじわったことから、
しぜんと好きになっていくものなのです。」
これは植草甚一のことば。
私は、「マイルスの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』を聴くと、
夜の街を歩きたくなっちゃうんですよねぇ。」
と話す、晩年の植草の肉声を聞いたことがあり、
このジャケットを見るたびに、彼の言葉を思い出すのである。
夜の街を歩きたくなっちゃうんですよねぇ。」
と話す、晩年の植草の肉声を聞いたことがあり、
このジャケットを見るたびに、彼の言葉を思い出すのである。
パーソネルは泣く子も黙る最強のマイルス第一期クィンテットである。
彼らがコロムビアに移籍しての初レコーディングがこの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」。
同時期に彼ら5人組は、プレスティッジで契約していたレコーディングの残業も行なっており、
「ワーキン」「スティーミン」「リラクシン」「クッキン」の4枚のアルバムを製作し、
プレスティッジ・レーベルの代名詞となる歴史的なアルバムに仕上げている。
同時期に彼ら5人組は、プレスティッジで契約していたレコーディングの残業も行なっており、
「ワーキン」「スティーミン」「リラクシン」「クッキン」の4枚のアルバムを製作し、
プレスティッジ・レーベルの代名詞となる歴史的なアルバムに仕上げている。
以下、チャーリー・パーカーの「2.アーリューチャ」、コール・ポーターの「3.オール・オブ・ユー」など、
硬軟(?)取り混ぜて、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズが担ぐ神輿に、
マイルスとコルトレーンが上手に乗せられて夜の街を練り歩く。
硬軟(?)取り混ぜて、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズが担ぐ神輿に、
マイルスとコルトレーンが上手に乗せられて夜の街を練り歩く。
あぁ、夜の街が待っている。