遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ミサイルと原発事故による地政学リスク

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北朝鮮のミサイル発射に対処して、29日、東京メトロ北陸新幹線は早朝に一時運転を見合わせたようだ。オウムサリン事件以降、東京メトロの危機管理意識は特筆すべきものだが、政治家はのんびり外遊しているのだし、そんなにびくびくしなくてもいいだろうに。

両社は外交ニュースを見聞きしているのだろうか。腰の重い中国が、米国につつかれて、何か事あれば制裁するよと北朝鮮に通知しているらしいというのに。THAADミサイルも一応韓国に配置されているし。

これは、今までの中国や韓国や米国がとってきた態度とは全く違うのだから、電車を止めて大騒ぎすることのほうが、人々を不安にさせるし、ダイヤが乱れて運航の乱れによる事故リスクのほうが私は心配だ。

びくびくしたりパニック現象に陥るのは、必要以上に危機を煽り立てる日本国首相官邸金正恩を喜ばせるだけだから、今は毅然として日常生活を確立すべきだろう。

それより、電車を止めるなら、稼働中の原発(川内と伊方)を止めるほうが優先度は百倍くらい高いのじゃないか?

動いていない原発でも、使用済み核燃料やこれから使用に供される燃料棒がうじゃうじゃ存在しているわけだし、それらのコントロールができているのか?できていないだろ?

我が国の多くの原発北朝鮮の側に、まるで防波堤のように建設されている。東京の地下鉄も心配だろうが、政府は九州・四国・日本海の海岸線の原発から国民の気をそらそうとしているのではないだろうか。

原発は稼働していれば非常に危険だが、停止している原発でも何か事あれば核燃料を安全にコントロールメルトダウンを防ぐことは、非常に困難であることを再認識しておこう。

日本の最大の危機は、原発による地政学リスクであることを再認識しておこう。