学園疑獄は「今治ルート」が急浮上 - 遊びをせんとや生まれけむ

森友学園疑獄は、豊中市の一市議が土地の売却過程に疑問を抱いたところから、明らかになった。議員の名は木村真。彼の行動が巨悪を暴いたと言ってもいい。

議員のプロフィールを見ると既成政党に属していない、市民派の立派なお方だ。日頃から弱者や地元民のためにこまめに行動していることが伺える。大阪にもこういう立派な議員がいることに、同じ府民としてほっとする思いだ。

豊中市議会議員木村真プロフィール

彼が開示請求して提供された、例の森友学園への土地売却額は黒塗りにされていた。

黒塗りは、財務省理財局長が言うには、風評被害が予測されるので森友のために売却額を隠すためだったと国会で答弁したが、「お前たちそんなに国民にやさしくないくせに、森友学園だけになぜそんなに気を遣う必要があるの？」と問いたい。

そもそも個別のことに忖度しないのが常に国の立ち位置なはずなのに、これに限って「風評」などと寝ぼけたことを言う。黒塗り金額こそ「財務省の風評」が表ざたになったエビデンスなのに、近畿財務局や理財局は信用ならない。尻が隠せない甘さが露呈している。

この問題は、さすがに全国区に広がり東京のテレビキー局も大新聞も取り上げ、安倍晋三とその妻が絡んだ疑獄の要素がプンプン匂う。

さらにあろうことか、今治市で「第二の安倍晋三夫妻がらみの学園疑惑」の煙が立ち昇り始めた。

学園用地の土地譲渡問題と、新設大学の認可問題について、政治的便宜が図られている可能性がありそうな疑惑で、森友学園よりスケールは大きいし、安倍晋三にさらに近い関係の理事長が主人公になっているようだ。

このケースは、理事長と「会ったことない」とは言えない間柄だから、安倍はどのように言いつくろうのかが楽しみだ。

ということで、アッキード事件は、「今治ルート」まで浮上してきた感がある。メディアも、「今治ルート」にそろそろ食いつき始めていて、成り行きが注目される。

この二つの学園疑獄、春になって暖かくなるまでテレビ桟敷で楽しもうと思う。当事者たちは、猛吹雪の中をラッセル中といったところであろう。

野党とメディアは頑張ってくれたまえ。数字（得票・視聴率・発行部数など）に結びつくはずだ！