遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

森友・加計疑獄に新展開

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森友事件に新展開 検察の狙いは政界に流れた融資20億円か (日刊ゲンダイ

上は、森友学園の小学校建設資金の融資に絡んで、その融資金の一部が政界へ流れているのではないか、と特捜が調べているという日刊ゲンダイのセンセーショナルな記事です。

安倍晋三が、安保法制の国会を放置して大阪のワイドショーに出た2015年9月5日に、元りそな銀行のA氏が経営するかき料理の店でくつろいでいる安倍の写真を覚えている方も多いことでしょう。あの場には、先日国会でも安倍が質問されていましたが、今井首相秘書官も同席していました。

またA氏というのは、公明党冬柴鉄三代議士(故人)の次男で、森友学園に融資をしたのは、A氏が元勤めていたりそな銀行の支店だというのも、ネットでは1年前からおなじみのニュースです。

大阪地検の特捜部は、汚職で代議士を挙げたいというDNAがあると見込んでいますが、さて今回は成功するのでしょうか。私は大物でも小物でもいいのでぜひ成功してほしいと思っています。

さて、一方、平成最後の大疑獄、加計問題もまだ燻ぶったままです。

加計学園問題「ないと説明の文書 残されていた」愛媛県調査(NHKニュースウェブ)

愛媛県がこれまでないと説明してきた学校法人「加計学園」の獣医学部新設に関連する文書が残されていることがわかった》
《文書には愛媛県獣医学部が新設された今治市、それに学園の関係者が、国家戦略特区に提案する2か月前の平成27(2015)年4月2日に官邸と内閣府を訪れた際、一行が面会した幹部らの名前とともに具体的なやり取りが記されているということです。》

どさくさに紛れてというより、政権の柱が揺らぎ始めた今なら、「これありました」と差し出しても間に合うだろうという文書が、芋づる式に出てきた感があります。

廃棄したはずの公的文書が出てきても、改ざんした文書で国民を騙してたのよりはるかに軽い問題で、次元が違うということで今のうちに身軽になっておこうという魂胆でしょうか。

いずれにせよ、国家戦略特区で加計学園獣医学部の開校を認めた案件は、八百長問題だという疑惑は晴れていないのですが、こちらも少しずつ黒い霧が晴れてくるようです。国家戦略特区関係の皆さん、首を洗って待っててくださいね。取り急ぎ森友問題を先に片づけますので。

<検証「加計」疑惑>(1) 始まりは15年4月2日(東京新聞