「今日のことば」、第3回目は「反知性主義」です。
上記画像は、「反知性主義」についての4冊本ですが、私が読んだわけではありません。ご参考まで。
トランプが勝利した大統領選挙が、「反知性主義」的な動きでしょうか。粗野で政治経験がないタレント大統領の誕生です。日本でも同じようなことが過去の選挙でもあり、芸人やタレント弁護士が当選した大阪の知事選挙や、女優やタレントやスポーツマンを金看板にした参議院選挙などがその好事例でしょう。
そもそも知性とは何なのでしょう。自分の芯となる主義主張に近い人間に知性を感じるのでしょうが、これは相当に主観的なことのように思えます。
私はエリートではありませんが、反知性主義でもありません。しかし、自分は知性があると勘違いして、「マウンティング」するような人間を蛇蝎の如く嫌います。ただ私の嫌いな彼らは「マウンティング」すること自体が知性がない証拠なので、私は反知性主義ではないのです。
天皇退位問題で、有識者にヒヤリングがありましたが、櫻井よしこ・百地章・八木秀次・渡部昇一などが国民を代表して意見を述べられるわけがなくて、単に日本会議に近い人物として選ばれただけです。こういう人選をした人間に知性はないし、ヒヤリングに応じた彼らにも知性の欠片もないといえましょう。
神武天皇が存在したというような話はさておいて、今の天皇陛下を死ぬまで退位させないという考え方には、知性の欠片も感じません。八木に至っては、自分の主張をペーパーを見ながら語るという記者会見をしていたが、そんな無知性な憲法学者初めて見ましたね。木村草太は掛け算の九九もおぼつかない(6×7が32くらいですかねと答える)が、専門分野のことを記者会見で話すときにペーパーに頼ることはなく、知性とはそういうことを言うのです。
また今般の安倍首相の、トランプに会いに行ってオバマやケネディ大使の逆鱗に触れて真珠湾に行く羽目になったことや、プーチンに北方領土がどうかしたの?と袖にされたのを見ていると、誰に踊らされているのか知りませんが知性の欠片もなく見るも無残であります。
彼が真ん中分けのヘアスタイルで、北朝鮮拉致問題の頃に顔を出してきたころの「こいつは食えない印象」と今も全く変わりはありません。
今の国情を一言で表現しますと、阿保どもに政治を任せるととんでもないところに連れていかれるということです。そういう意味では、もう少し知性的な笑い者にならない国のリーダーが求められます。
ですから、私はエリートや特権階級は大嫌いですが、「反知性主義」は認めたくありません。もう少し知性のあるリーダーにこの国を引っ張ってもらいたいだけです。