遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

トランプ大統領、基地はお返しします

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私の常套句「長生きするといろんなことに遭遇する」。今日は早朝から、CNNチャンネルの同時通訳によるアメリカ大統領選挙の開票速報をBGMのように流しっぱなし。クリントンが勝つ様子をだらだらと見るつもりだったのに、トランプが大統領に選ばれた。

英国のEU離脱の是非を決める国民投票の結果にも驚いたが、トランプ大統領誕生にはその1万倍くらいの驚愕だった。博多の道路陥没なんか可愛いもんだ。てっきり、初の女性大統領誕生は確実だと思っていたのに、自分の浅はかさを思い知った。

トランプはあれほど新聞やメディアからそっぽを向かれ非難され否定もされ馬鹿にされ、下品な会話を暴露されてで恥をかかされているにもかかわらず、クリントンとの世論調査のポイント数は差がついていなかったのだ。世論調査の数値をものともしない鉄板の支持者たちがいたのだ。おどろき!

メディアの分析を聞いていると、政権の中枢部にいるええかっこしいエスタブリッシュメント(権威的な支配階層)たちの、権威主義的な政治に白人の中間層が「ノー」を突きつけた結果のトランプの勝利だったようだ。有能なのに不健康そうで冷たそうで結局何にもしてくれなさそうなヒラリーより、下品で無礼だけど何かやってくれそうなトランプに期待したってわけなのかな。中間層の怒りからの革命的な勝利だったのだ。

同盟国だけど、他国の大統領選だったので直接私たちに影響はないかもしれないが、来年1月にトランプ大統領が就任して阿呆な日本政府にいろいろクレームをつけてくれてもいいかなとも思う。わが国進むべき道は、近隣諸国と仲良く暮らしていくことだと思う。沖縄を初めとする米軍基地も引き払ってもらおう。太平洋のかなたからもうトランプは助けに来てくれないように思う。私たちの切るカードは残り少ないということだ。