遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

賢明な国に生まれた世界一しょぼい政権

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どうやら来月の参議院選挙も、投票率は低くて自民党が勝ちそうな気配。

一人区の野党共闘も失敗に終わりそうな雰囲気。自民党は、選挙のことしか考えていない選挙屋のプロ集団だから、野党が寄ってたかってももう時間切れというほかないようだ。だって、政治なんかしないで選挙に勝つことしかやっていないプロ集団に素人軍団が勝てるわけないでしょ。

いくら真っ当なことを百万遍唱えても、選挙で投票してもらった方が勝ちなんだから仕方がない。今の日本の選挙は、もっとも国民に向き合った政治をしている政党は、あるいはその可能性のある政党はどこなのかを選ぶことなのだから、そんなもの存在しないと投票を棄権をするか、時の政権がその可能性が一番近いと選択されているだけのことである。

日の暮しに汲々とし疲弊しているまじめな国民は、疲れ果てて思考停止しているだけなのだが。

その結果、日本会議や低能な首相官邸の官僚のあやつりロボットみたいな低能な首相を生むことになったのである。

確かに野党は、いろいろ頑張っているが、「お馬鹿な日本政治は、自民党や低能な首相が考えているのではなくて、首相官邸に近い低能な官僚に踊らされているのだということをはっきりさせないと、政治はよくならない。賢い野党はそのことは百も承知なくせに、敢えて首相を直接攻撃し続けてパフォーマンスを続けているだけ。まったく結果が伴っていない。

かつて、キャッチャー・ボックスでささやき戦術でバッターをかく乱し続けた野村克也が、「ささやき戦術が唯一通じなかったのは長嶋茂雄だった」と明かしている。来た球をただただ打ち返すだけの長嶋。前後の何の脈絡もなく「新しい判断」を繰り返す安倍晋三。そういう思い付きだけのヒーローが日本人には受けるのかもしれない。
「君は低能だ」とささやき続けても首相には届いていないよ野党の諸君。彼は、一点しか見ていないし、何を言っても彼の耳には届いていないよ。作戦を変更するべきである。

まずは安倍をおろし、真っ当になった政権と政治姿勢を向こうに回し戦いを挑む、という順序だ。今回の参議院選挙は、せいぜいその助走でしかないような嫌な予感がする。どうすればいいんだろう、世界一賢明で勤勉な国に生まれた世界一しょぼい政権を、と思うが、まずは野党は地道に正しい助走をするべきだろう。