舛添と甘利の記者会見を見たが、どちらもどちらで、しょぼい言い訳ばかりの記者会見だったけ。どちらかといえば舛添の方がまじめに応えていた。もう舛添の方はおなかいっぱいでもう結構といった感じ。あとは都民に任せるので、全国ニュースに盛らないでって感じ。一方、甘利元TPP担当大臣は、まだ薬に頼った生活だとかと申告されていたので、もうとっとと引退してもらって結構。といったところだな。
もう一つ気にかかった記者会見が、福島県「県民健康調査」検討委員会の星座長のもの。
報道ステーションで偶然目にしたのだが、福島で甲状腺がんの子どもたちが増えているのは、原発事故の無関係だと言い張る座長のようだ。この星北斗という座長は、医師で厚労省の元役人で、利害関係見え見え、つまり政府東電側の御用人間である。この「県民健康調査」検討委員会の報告は、誰が「精査」するつもりなんだろう。
小保方レポートで大騒ぎしていたマスコミがこの件ではだんまり。小保方レポートで人が死んだわけでもないのに、福島の子どもたちの健康被害は報道しなくていいのだろうか。それよりも、もっと重要なことは、原発を稼働すれば大きなリスクが起こる可能性があるにもかかわらず、福島で起きて進行している現状をどう考えているのだろう。
今回の調査では5歳以下の子供に甲状腺がんが見つかり、チェルノブイリと福島の連関性はないと言ってきた検討委員会の根拠は薄くなってきている。にもかかわらず、福島の子どもたちの甲状腺がんは、いわゆる一般的なものだと片付けようとしている。このごまかし会見の雰囲気は何なんだと怒りを覚える。舛添の釈明会見なんか可愛いものだ、この福島の星座長をはじめとする嘘とごまかしのうやむや会見は見逃すことができない。
■記者会見~第23回福島県「県民健康調査」検討委員会(動画)
余談だが、動画22分で質問している女性は、福島原発事故以来ずっと追っかけで東電の悪事を追求し続けている、よしもとの芸人おしどりマコ(本名:吉岡 雅子)である。彼女は、鳥取大学医学部生命科学科中退という経歴を生かして、福島の子どもたちの健康被害をトレースし続けている立派な芸人である。