遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

国産ジェットが初めて飛んだ/MRJ

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今日のウォーキングは15時台。晴れ渡った青空。はるか上空にはジェット機。機体だけなら認識できないのだが、糸を引くような飛行機雲がはっきり見える。夕方近くになって伊丹空港の離発着数が増え始めるころなのだろうか、飛行機雲は次から次へと大空に短い軌跡を描く。いい風景だと思うが、あらためてこんなに飛行機が行き交う空の下に暮らしているのだなと思い知る。

男はなぜか、電車や飛行機が好き。乗り物が好きと言ってもいいかもしれない。先だっては自分が乗ったJRの女性運転士を見て、うらやましく思った次第である。

今日は日本製のジェット機MRJが初めて空を飛んだ。21世紀の空にようやく国産ジェット機が空を飛んだ。

古くは、53年前の1962年に国内初の旅客機YS11(プロペラ機)が初飛行したという。私は25歳頃だったか、高知空港にまだジェット機が就航する前に、伊丹と高知間をYS11で往復したことがある。往路で着陸時に酔って気分が悪くなったことをいまだに覚えている。高度が下がっていくときのエンジン音の変わり方が怖いこともあって、気分が悪くなった。そのエンジンは「RR」と刻印されたロールス・ロイス社製だったことも覚えている。

そのYS11以来の国産飛行機で、初めての国産ジェット機MRJ。飛行テストが延期に延期となって4年遅れの初飛行だったようだ。しかも安全を期して、タイヤを機体に格納しないままでの1時間半の飛行だった。素人目に見てこの機体、なんだか不格好で美しくない。翼も細くて不安に見える。しかし、エンジン音は小さくて環境にやさしいようである。

国内だったら、沖縄と北海道以外ならまず飛行機は使わないだろうし、飛行機に乗るときにはいつもある程度の覚悟をして搭乗する。今高知に行くなら、淡路島を経由して自分の車で行く。飛行機に乗ることは、見るほどには好きではない。MRJが旅客機として運行されるのはもう少し先らしいが、私はMRJに乗ることはないと思う。