遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

美の響演・関西コレクションズ

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美の響演 関西コレクション

大阪市立近代美術館建設準備室、京都国立近代美術館滋賀県立近代美術館兵庫県立美術館和歌山県立近代美術館、そして国立国際美術館のコレクションから選りすぐられた、主に20世紀以降の美術作品。セザンヌピカソマティスブランクーシらの名品から、ロスコ、ルイス、ウォーホルらのアメリカ美術、そして現在活躍するリヒターやタイマンスらの絵画、シャーマンやシュトゥルートらの写真にいたるまで、関西にある珠玉の約80点を紹介します。 :

大阪国立国際美術館は、金曜日だけ午後7時まで開館してくれているので、週末は「美の響演 関西コレクションズ」というモダンアート中心の展覧会に、退社後寄り道をしました。

美術館まで歩いて10分ほど、この美術展は4月半ばから7月15日までの開期だからか、会場はひっそりとしていました。週末の大阪の市街のこんな大きなスペースで、こんなに静かな空間はないであろうと思いながら、1時間半ほどの時間を楽しみました。美術館の職員でしょうか、椅子に座って会場を監視している女性たちが手持無沙汰というか退屈そうで、私たちを鑑賞しているようで気になりましたが、空間と作品を心ゆくまで堪能できました。

入ったばかりの展示室に、いきなりセザンヌピカソマティスカンディンスキーが並んでいて、いきなりメインディッシュでごちそうさまという感じでした。私は一通り鑑賞して、会場入り口にまで取って返してもう一度最初からゆっくり鑑賞しました。
関西コレクションズは、近隣の美術館のコレクションから寄せ集められた作品ですから、和歌山のロスコや大阪のピカソなどは初対面じゃないのですが、何度体験しても幸福を感じる素晴らしい出会いでありました。