遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

JR長崎線・70年談話/背筋の凍るお話

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JR長崎線で、特急同士が衝突寸前で停止という、身も凍るようなニュース。思い出すのは、1991年5月14日に起こった信楽高原鉄道の衝突事故や、2005年4月25日のJR福知山線の脱線衝突事故。これらはどれも、ダイヤが乱れたことによる事故なのだが、失った時間を取り戻さなくてもいいので、安全運航に徹してもらいたいものである。
今日のケースは、ATSは作動したのだろうか、ニュースでは運転士の急ブレーキで事なきを得たという一報だった。なにはともあれ、死者やけが人が出なくてよかった。

話しは変わって

時事通信の一報
安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」は22日、首相官邸で5回目の会合を開き、中国や韓国、東南アジア諸国との戦後和解をめぐり、意見交換した。会合後、西室泰三座長は記者団に、「いたずらに謝罪することを基調にするのではなく、これから先を考えて、未来志向を決して崩さない」と述べ、70年談話に謝罪の表現を盛り込む必要はないとの認識を示した。
 首相は、米議会上下両院合同会議の演説などで、先の大戦について、「痛切な反省」を表明する一方、「謝罪」には触れていない。西室座長の発言は、こうした首相の姿勢に沿ったものだ。

頭の悪い私は、この西室座長の日本語がよく解らない。
「いたずらに謝罪することを基調にするのではなく、これから先を考えて、未来志向を決して崩さない」というのは、過去を忘れて先だけを見ていこうということなのか。個人レベルの生活ならそういう決意表明もありかと思うが、国家レベルの認識としては痛すぎる。JR長崎線の衝突事故未遂よりも背筋が凍る思いである。
首相の低レベルに懇談会までつきあうことはないのではないか。まあ、そんな骨のあるメンバーはいないのかもしれないが、ためしに、今日の「意見交換の内容」を発言者の名前を付記して示してほしい。納税者としては、それを要求したい。
私たち国民のコンセンサスのある70年談話でないと困るんですよ。