法要で若い坊さんの説教を聞く機会があった。彼は自分でも言うように話をするのが得意ではないお方だとは思ったが、上手過ぎては心に残らないし、その内容はありがたいものだった。
「無常」とは、すべてものは変わり続けているということ。今の自分は、変化し続けてきた過去の自分の積み重なりの結果である。なので、過去を振り返るのではなく今の自分を見つめることが大事。また、未来に不安を抱いても仕方がない。
今の自分を受け入れて、次の一歩をどのように踏み出すかが良い未来を作るために大事。そういう教えが「無常」なのだと私は思う、といったありがたい説教だった。
きれいな風景と空気とありがたい説教に接して、高齢でもう会えないかもしれない親族たちと近況を交換して、良い一日だった。