遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

痛くて痛くて最上位の痛さ

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ためしてガッテン」4月15日放送分のメインテーマは「尿路結石」だった。

尿路結石の罹患率は10%もあるのだとか、私は体質的に何度か尿路や腎臓に結石ができたことがあるが、今や生活習慣病にもカテゴライズされる。

夏場にかけて、汗をかくと尿が濃くなり、暑いので運動不足になり、季節の野菜やスタミナのつく焼き肉やビールもおいしくて、暑いからといって夜更かしして夜食を摂ってすぐ寝る。そんな生活スタイルは、結石ができやすい生活といえよう。
・食品に含まれるシュウ酸(ほうれん草、長ネギ、ダイコンなど)やプリン体(ビールなど)や脂肪(焼き肉など)が、結石の結晶を作りやすい。
・汗をかくと尿が濃くなり結石の結晶ができやすい。
・夜遅い食事は、就寝中の尿が濃くなり結石ができやすい。
・結石ができる予防効果がある適度な運動から遠ざかる。

こういう条件が重なると結石ができやすくなる。しかし、病気全般に共通する予防策は、適度な運動と睡眠をとり、バランスの良い食事をし、暴飲暴食をしないことなので、これらに加えて水分を十分にとり尿を我慢しない生活をしていれば結石(や痛風)に悩まされることはないだろう。

私は尿路結石が作られやすいのに、退職してから水分補給がおろそかになっているので、尿のpHを測るためリトマス試験紙を購入することにした。
健康な人のpH値は、6.5くらいの「弱酸性」なのだが、それがより酸性に傾いた5.5くらいになってくると、結晶ができやすい状態になるようなのでリトマス紙でチェックすることにした。(ついでに菜園の土壌のpHもチェックします。)

で、この結石の痛さたるや、まさに筆舌に尽くしがたい痛さ。

腎臓と膀胱をつなぐ尿の通り道が尿路。その尿路に結石がはまり(これだけでは痛くない)、尿がダムのようにせき止められて腎臓に達すると、「水腎症」が発生する。(上記画像の向かって右側の腎臓の状態)
腎臓が警戒警報を発する時の痛さが、いわゆる尿路結石の痛さである。この水腎症の痛さにもランキングがあるようだが、おおよそ人間が経験する痛さの中で最上位に位置するという。

私は、尿路結石のほか、骨折、歯痛、三叉神経痛、痔の外科手術、尿道へのカテーテル挿入などを経験しているが、どれも二度と経験したくないが、尿路結石の爆発的な痛さはもう二度といやである。過去に数度経験しているが、何の知識もないころに急にこの痛さに襲われたときは、死ぬかと思ったし、若くて忍耐力がないものだから「死んだ方がまし」と思うくらい痛かった。

その痛さは筆舌に尽くしがたいが、敢えて言うなら、焼けた鉄の棒で内臓をえぐられるような痛さ。

もっと現実的な表現をすると、今まで生きてきていちばん気持ち良くて幸せだと感じたときは、尿路結石の痛さがすっと治まったときである。
レベルな状態から気持ち良さが100点に達するより、マイナス100点の痛さがとれてなくなり、レベルに戻るときの方が、はるかに幸せに感じるのである。

それほど痛いのである。