一方、声を出して行動する政治家もいる。辻に立ち、道行く人を心ある演説で立ち止まらせ、自分の考えを訴える。あるいは仕事場である議場で、そういうパフォーマンスを行い人心をつかむ。
私の最寄りの駅では、時々朝の駅前でただ単におはようございますと挨拶をするだけの市議がいる。さすがに顔は覚えたが、彼は自分の名前も言わないので名前は知らない。名前を知らない(覚える気もないのだが)ので、彼の政策は知らない。彼はただ挨拶をして顔を覚えてもらい、そのうち名前も覚えてもらうために辻立ちしているというだけなのだろう。
いっぽう、こういう議会もある。
一般質問がないということは、議事に反対もなく「しゃんしゃん議会」ということなのだろう。画像はその議会の議場だが、内装だけは立派なことである。
方々で新しいメンバーで開かれる議会は、一般質問があろうがなかろうが対立軸がないダイナミズムに欠ける地方政治が「粛々」と展開されようとしているのだろう。沖縄だけが別なのだけど。
この国はいままでもこんな国だったのだろうか、これからいったいどこに向かっていくのだろうと思わずにはいられない。