何かのついでに歩くのではなくて、意識して歩く散歩をはじめたのが今年の正月。それが3か月続いているのでほぼ習慣になったかもしれない。
3か月間に歩いた距離が約330㎞。
散歩の効用は、まずは体力増強。心肺機能が増し、足やお尻の筋肉がシェイプアップされ、元気になった。そして、美しい自然や四季の移ろいを体感でき、身体や脳内リフレッシュができ嫌なことも忘れることができる。また、ランニングや自転車では危険が伴う、込み入った思考や新しいアイデアを生む作業もウォーキングでは可能になる。
室内のマシンで歩くよりも、外に出かけるべし。私は雨にも風にも睡魔にも負けずに、とにかく外に出るようにしている。そうすればほぼ目的達成なのである。
先日の「久米書店」のゲストが御年91歳の外山滋比古。30年後の私がこれくらい知的で健康的だったらなあとうらやましくなる大先生。この知の巨人の健康の秘訣が散歩だという。足による散歩はもちろん、からだの全てを使った散歩がメリハリのある知的生活を生むというのである。
以下、外山流「知の散歩」をご紹介する。私、かなり実践できていると思う。
■足の散歩
散歩の習慣は40年以上続いているという。かつては何とか習慣づけしようと定期券を買って、自宅から丸の内に通い、歩いて皇居を1周していたという。雨が降っているから今日はやめようか、でも定期券がもったいないからと電車に乗って散歩に出かけてしまうのだという。散歩の習慣は50年以上続いていて、最近は1万歩も歩くことはなくなったが、短時間で心肺機能が鍛えられる階段の上り下りを習慣としている。
■頭の散歩
朝、目が覚めてもすぐに起きない。寝床の中で30分くらい、何か楽しいこと、面白いことはないか……あれこれ空想する。新しいことを考えつくように頭を散歩させる。
■手の散歩
主に家事、料理など自分でやるのが手の散歩。ウツウツした気分の日も家事をすればスッキリするという。
■目、耳、口の散歩
旅をしたり、絵を見たり、音楽を聞いたり、人としゃべったり、おいしいものを食べたりして、目と耳と口も散歩させる。とりわけ、畑違いの人たちと話をすると新鮮な気持ちになれる。
(以下一部参照↓)