遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

すきま風を抑えるドラフトストッパー


ドアと床の隙間からの風を止めるすきま風ストッパーをドラフトストッパー(draft stopper)という。

父親が右半身不随になってから家を建てたので、床はバリアフリーで段差をなくした。玄関には段差がないし、ドアと床が接する部分の出っぱりもない。その代償としてドアと床のほんのわずかの隙間から屋外の風が入ってくる。

今シーズンまでは玄関ドアのすきま風は無視していたのだが、暖房効率を考えて何らかの方法で風をストップすることにした。ネット検索で、すきま風ストッパーを探していたら、ドラフトストッパーなるものに行き当たった。
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海外のストッパーは、犬や熊などの動物が横たわった形状のものや、カラフルな色と模様のファブリックで円筒形や三角柱の形状のものなど、さまざまなものが売られていることが判明した。比較的寒いヨーロッパでは、玄関ドアだけでなく、室内のドアにもドラフトストッパーを日常的に使用するようである。

ネットで見つけたものを買おうかと思ったのだが、わが家の玄関の形状の特殊性から、サイズが帯に短し襷に長しだった。

夜、家族がみな外出から帰ったらドアにセットして、朝になったら取り外すので、外見はともかくも機能的に役に立てばいいかと、とりあえず、わが家のストッパーVer1は廃棄寸前のブランケットを筒状に丸めたものを輪ゴムで止めて作ってみた。これで機能は十分だったのだがもう少し見栄えが良くて機能的に持すぐれたものを作れないかと思案した結果、画像のストッパーVer2を作った。
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へらぶな釣りの竿袋のなかに何かを装填してつくろうと考えが及び、長さ130㎝くらいの竿袋購入(700円程度のもの)。装填するものをいろいろ考えた挙句、米ぬか(精米の際に無料で回収)に決定。竿袋に、必要な長さ分だけの米ぬかを詰め込んで、端はホチキスで止めて完成。制作時間5分。米ぬかだと、竿袋の形状がフレキシブルになり、ドア下の床にしっくりとなじみ、誤って蹴飛ばしてもけがをすることもなく、われながらいい作品に仕上がったと満足。

いくら出来が良くても、朝になればさすがに回収して夜までしまっておく。そのうち、一日中セットしておいてもいいおしゃれで機能的なものに出会うだろうと思っている。

手製のストッパー、ドアのすきま風はぴたりと抑えてくれる。しかし、夫婦や親子のすきま風までは抑えてくれないのは言うまでもない。