遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

スーパープレゼンテーション/正月テレビ

イメージ 1

今年はいつにも増しての寝正月だった私。
レンタルDVDも借りに行かず、食っちゃ寝食っちゃ寝正月。
年始に見た印象的なテレビ番組を紹介します。
 
NHKBS1「ワールドWAVEトゥナイト」の新春スペシャル「時代の開拓者たち」
「チェンジ・ドット・オルグChange.org」が紹介されていた。  
http://www.change.org/ja  
2007年に米サンフランシスコで創設されたチェンジ・ドット・オルグは、1700万人の登録者を抱えている、ウェブを利用した著名運動のサイ
ト。
番組では、日本での取り組みも紹介されていて、福島県郡山の主婦野口さんの「福島県: 県外避難の選択肢を奪わないでください!」という署名活動のことが紹介されていた。あっという間に7万人以上の署名が集まりそれをプリントアウトして福島県庁に提出した映像も紹介されていた。
「つぶやき」ではなく「実際の果実の収穫」を目的に、多くの人に賛同を得て署名を求める自体が崇高な活動だと感動を覚えた。
 
NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション 新春SP」
TED(テド Technology Entertainment Design)は、アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回、講演会を主催しているグループ
で、スローガンはideas worth spreading (広める価値のあるアイデア)。毎年素晴らしい講演の数々を世に送り出していて、この番組でもそれを毎週取り上げている。
ネットでもプレゼンテーション動画を観ることができる。日本語しか理解できない私にはありがたいことに、ボランティアが翻訳した日本語サイトも開設されている。 
 http://www.ted.com/translate/languages/ja
新春SP番組では、硬軟取り混ぜた5本のプレゼンテーションが紹介され、そのどれもが秀逸。
またあらためて紹介記事を書きたい。

箱根駅伝
昨年19位だった日体大は、もう復活は当分の間ないのかと思っていた。予選会で1位と聞いていても、まだまだ復活には遠いと思っていた。
それが、久々に日体大らしいレースで、箱根駅伝がテレビ中継されて以来初めての優勝(30年ぶり)で存在感を取り戻した。
今年の最優秀選手は、日体大の箱根の山登り区間(5区)のランナーが受賞。
反対に最多優勝回数を誇る中央大は、5区でチーム初の途中棄権となり完走が果たせなかった。
箱根駅伝は、5区の箱根の山登りが重要な区間なんだと再認識。
 
「芸能人格付けチェック」
実に単純な企画なんだけど、毎年楽しんでしまう番組。
それにしてもガクトの連続正答記録はすごいと思うが、それ以上にすごいと思ったのが、
パートナーと意見が違った時に、ガクトが自分の意見を平和裏に主張して主導権を握る方策。
それに感心した。

NHKスペシャル「世界とどう向き合うか」
孫崎享岡本行夫新浪剛史、興梠一郎、坂之上洋子、土井香苗、濱野智史が出演。
日中の冷戦を脱出する方策のベクトルは、友好的であれと出演者全員がおおむね同じ方向を向いていた。
政治家が一人も出演しないと、こんなにも希望が見いだせるディベートになるのかと、感動を覚える。
ストラスブールをめぐる仏独協力条約や、仏独共通の高校歴史教科書のエピソードに、
今後の日中や日韓の方向性を探る基調を示した番組制作者にも「はなまる」を献上したい。