遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

エクスプロレイションズ/ビル・エヴァンス

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エクスプロレイションズ ビル・エヴァンストリオ

曲目
1. イスラエル
2. 魅せられし心
3. ビューティフル・ラヴ (テイク2)
4. エルザ
5. ナーディス
6. ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン
7. アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー
8. スウィート・アンド・ラヴリー
9. ビューティフル・ラヴ (テイク1) (ボーナス・トラック)
10. ザ・ボーイ・ネクスト・ドア (ボーナス・トラック)

録音1961年6月 


私が買ったビル・エヴァンスの最初のアルバムが、この「エクスプロレイションズ」だった。
もう40年も前のことになる。

全編、決して慌てず騒がない静謐でリリカルな演奏で、
礼儀正しい日本人の大好きなジャズアルバムの一つである。

レースのカーテン越しにカメラ目線のお方が、ビル・エヴァンスご本人である、
その風貌やたたずまいから、演奏される音楽が想像できるというものである。

天才的ベーシストのスコット・ラファロの、ピアノ演奏を支えつつ自由に歩き回れるプレイは、
いまに至っても名演奏の誉れ高いものである。
ラファロは、このアルバムの録音後、1か月も経たない1961年の7月に交通事故で夭折した、
まだ25歳であった。

ビル・エバンストリオの絶頂期のアルバムである。