遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

高峰秀子/木村伊兵衛

イメージ 1

                  高峰秀子 (1956年)  撮影:木村伊兵衛

フィルム・カメラの時代、フィルムは貴重だった。

デジタル・カメラになって、

がんがん撮っても1枚当たりのコストは限りなくゼロに近くなった。

そんな時代になったにもかかわらず、むやみにシャッターを押さないと、

写真家の古賀絵里子は言う。


私のように、偶然にいい写真が撮れることを期待しているようなシャッター扱いでは、

いつまでたってもいい写真が撮れないのである、わかっているけどいい写真は撮れないのである。


被写体を慈しむように、シャッターは切らなければならない。

問答無用の高峰秀子像、木村伊兵衛の真骨頂である。