2012-03-15 高峰秀子/木村伊兵衛 写真 #写真 高峰秀子 (1956年) 撮影:木村伊兵衛 フィルム・カメラの時代、フィルムは貴重だった。 デジタル・カメラになって、 がんがん撮っても1枚当たりのコストは限りなくゼロに近くなった。 そんな時代になったにもかかわらず、むやみにシャッターを押さないと、 写真家の古賀絵里子は言う。 私のように、偶然にいい写真が撮れることを期待しているようなシャッター扱いでは、 いつまでたってもいい写真が撮れないのである、わかっているけどいい写真は撮れないのである。 被写体を慈しむように、シャッターは切らなければならない。 問答無用の高峰秀子像、木村伊兵衛の真骨頂である。