遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

されど私の人生/斉藤哲夫

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1980年、ミノルタカメラのあのCMで一世を風靡した宮崎美子
あのCMのバックに流れていた「いまのキミはピカピカに光って」を歌っていたのが、斉藤哲夫

70年代前半、自作の「悩み多き者よ」「されど私の人生」「バイバイグッドバイサラバイ」などで、
斉藤哲夫は、シンガーソングライターの地位を築いていた。
 
 
 
なかでも私は「されど私の人生」が大好きだった。
自分の声の特性を生かした曲作りが成功していて、
ゆったりとしたメロディーを、伸びのある声で歌い上げた名作である。

タイトルと歌詞の内容も個性的で、歌いだしは「もうどうでもいいのさ」と言いながら、
やるせなさではなく、「再生」の意思が伝わってくるのである。

その高揚感が、二十歳のころの私には新鮮だったことを憶えている。