遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

戦後と戦前は腐れ縁。戦前の次は戦後で、戦後の次は戦前なのだ/高峰秀子

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上は高峰秀子(1924-2010)のポートレイトで、どちらも、彼女の30代前半のもの。

左は1956年に木村伊兵衛が撮ったもので、高峰さんはこの写真がお気に入りだったそうです。私もお気に入りです。
右は、成瀬巳喜男監督の映画「浮雲」(1955)のスチール写真です。
素顔の高峰秀子と、役に入り込んだきりッとした高峰秀子、共に素晴らしいと思います。

 

きのう、ラサール石井Twitterの「高峰秀子bot(高峰語録」のツイートのことを教えてくれました。

高峰秀子 @HidekoTakamine
しかし、また、何時、あんな不愉快な日々が私たちの住む日本にやって来ないとは限らない。絶対に来ない、とだれが断言できるだろう。戦後と戦前は腐れ縁。戦前の次は戦後で、戦後の次は戦前なのだ。

 彼女は終戦の時すでに21歳で、「不愉快な」青春時代を過ごしていたのだと思います。高峰に限らず、日本中の老若男女がそういう時期を過ごしていました。

戦後76年を経た今、もう戦後ではなく戦前のようにきな臭い雰囲気があります。戦争を知らない為政者たちが跋扈していて穏やかでない状況です。まだ腐れ縁が続いているのです。

有事に際して、この国はいつの時代にもお手上げ状態になることが、見事にだらしないこの1年半の間に証明されたと多くの人たちが気付き始めたと思います。

有事のお手上げ状態につけこんで、国を挙げての「オレオレ詐欺」集団に国民がだまされてしまうようです。そんな詐欺集団に、魂も財産も吸い取られてしまわないうちに手立てを講じる必要があります。

ということで、有能で新しい内閣を組織するべき時が来たようです。