遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

南三陸町職員 遠藤未希さん

イメージ 1

阪神大震災のときもそうだったが、

東日本大震災の新聞記事やニュースやエピソードや映像を視聴するたび、

涙が出てきて仕方がない。

私にとって震災とは、「阪神大震災」であって、

その後に生存中に、再び大震災に遭うなんて想像だにしなかった。

あらためて地震大国に住んでいることを自覚した次第である。


さて、あの、ウサマ・ビンラディンが米国CIAに殺害されたようだが、

そんなニュースよりも、南三陸町の遠藤未希(25)さんの遺体が確認されたというニュースに、

またまた涙が止まらなくなる。

遠藤さんは南三陸町の役場の職員で、大津波南三陸町に向かっているなか、

防災無線で町民に「高台に今すぐ逃げてください」と放送し続けた。

そして彼女は、逃げ遅れて大津波にのまれて命を落とされた。


画像は役場の別館の防災対策庁舎で、

遠藤さんはこの建物の2階で、任務を全うするために緊急放送を流し続けた。

南三陸町の人たちは、彼女の放送で多くの人の命が救われたという。

YouTubeでそのときの遠藤さんの放送を聞くことが出来るが、

実によくとおる声で落ち着いた立派な放送であった。


安らかに眠っていただきたい。