遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

シンガプーラ/加藤和彦

 
マレーシアはクアラルンプールに住む親友(日本人)、
少しやっかいな病気でただ今闘病中。
 
クアラルンプールの医療では十分な治療が受けられないようで、
シンガポールの病院へ、隔月くらいの間隔で経過観察に通っている。
 
シンガポール加藤和彦の歌にあるように、
エキゾチックな観光立国で成功した国であるが、
いままた医療マネーも呼び込み、
医療立国としてなりわいを立てようとしている。
 
医療先進国の日本が、また先を越されそうな話である。
 
それはともかく、安井かずみ加藤和彦の愛の結晶「シンガプーラ」は、
ゆったりゆったり流れる大人の時間が、優雅に感じられる。
私もシンガポールに遊びに行ったことがあるのだが、
マーライオンを見るたび、この歌を思い起こすのである。
たしかに、人生を忘れそうになる。
 
でも、この日本でこそ、人生を忘れそうなゆったりとした時間を過ごしたいと思う、
同じアジアの片隅なのだから・・・。
 
 
 シンガプーラ   作詞・安井かずみ 作曲:加藤和彦
 
 熱い風 かき回す 羽根広げる 扇風機
 西東 血が混じる あの娘の眼に魅せられた
 今陽が沈む 黄色い太陽が
 人生を忘れそう このアジアの片隅で
 
  懐かしい ロックンロールが かすれた音ラジオから
 西東  ぶつかって  いま奏でるハーモニー
 夜をかき消すように 青い月の光に
 人生を忘れそう このアジアの片隅で
 
 その昔 華やかに 出て行く船入る船
 西東 インド会社 その歴史を秘めながら
 シンガプーラ シンガプーラ シンガプーラ
 花は咲き乱れ 甘いその香りに
 人生を忘れそう このアジアの片隅で
 
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