遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

紅白梅図屏風/尾形光琳

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紅白梅図屏風 MOA美術館蔵 国宝


この正月は、家族にインフルエンザや腰痛の急病人を抱え、

私はひたすら惰眠を貪り、あるいはテレビ三昧に耽る。


TVは箱根駅伝に、イングリッシュガーデン関連、海釣り関連、旅行記関連など、

要するに、スポーツと自然紀行関連番組をほぼ制覇。

それから、古刹名刹など文化財ものと、

長尺番組のNHKハイビジョン江戸絵画100選を制覇。


今日は今日で、曾我蕭白歌川広重番組を録り溜める。

(未見の名作、成瀬巳喜男の「浮雲」も録画した、楽しみである。)



さて、今日の一枚は、尾形光琳紅白梅図屏風」。

写実にして、デザイン的というかデフォルメも利いた左右の紅白梅、

中央には、世にも有名な水の流れを配し、



この自由闊達さは、時代の空気なのか、光琳自身の自信の表れなのか、


と同じ作者とは思えない。

ま、どちらにしろ天才には違いない。


いまこの国に、光琳宗達若冲北斎や広重などに匹敵する芸術家、

いったい何人いるのだろう。

かつては文化芸術大国日本、だったのに。



ともかく、熱海はMOA美術館で本物に会いたいと思っている。
 
同美術館では、所蔵名品展として、1/30~3/23まで、

この作品を展示する予定だという。

(■休館日 毎週木曜日(但、祝日は開館)及び年始休館:1月1日~9日)