この夏、朝な夕なに聴いたのが、
このグールドのブラームス。
TVでブラームスを弾くグールドを見て、
このアルバムを即購入した(のだったと思う)。
私にはほとんど無縁であったが、
この夏ですっかりお馴染みになってしまった。
グールドがおまかせで選んでくれた7作品(11曲)は、
演奏時間で60分あまりの小品がラインナップされ、
グールドお得意の独自の解釈もきっとなく、
ブラームスの個性に満ち満ちた構成になった。
ブラームスの4つのバラードは20代前半に、
2つのラプソディは40代半ばで、作曲した作品。
ともにクララ・シューマンに捧げて作ったとは、
私の思い過ごしかもしれないが、
切なく甘い調べが、ロマンチックである。
この6曲は、グールドは50歳で亡くなった年に録音、
5曲の間奏曲は20代後半に録音している。
ブラームスとグールド、
2つの個性が見事な調和を見せる、
お薦めの1枚である。
曲目