遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ブラームス:4つのバラード他/グレン・グールド

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ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集
グレン・グールド(p)


この夏、朝な夕なに聴いたのが、

このグールドのブラームス


TVでブラームスを弾くグールドを見て、

このアルバムを即購入した(のだったと思う)。



私にはほとんど無縁であったが、

この夏ですっかりお馴染みになってしまった。


グールドがおまかせで選んでくれた7作品(11曲)は、

演奏時間で60分あまりの小品がラインナップされ、

グールドお得意の独自の解釈もきっとなく、

ブラームスの個性に満ち満ちた構成になった。


ブラームスの4つのバラードは20代前半に、

2つのラプソディは40代半ばで、作曲した作品。


ともにクララ・シューマンに捧げて作ったとは、

私の思い過ごしかもしれないが、

切なく甘い調べが、ロマンチックである。


この6曲は、グールドは50歳で亡くなった年に録音、

5曲の間奏曲は20代後半に録音している。


ブラームスとグールド、

2つの個性が見事な調和を見せる、

お薦めの1枚である。


曲目

4つのバラード 作品10
 第1番ニ短調
 第2番ニ長調
 第3番ロ短調
 第4番ロ長調

2つのラプソディ 作品79
 第1番ロ短調
 第2番ト短調

10の間奏曲より
 間奏曲変ホ長調 作品117-1
 間奏曲変ロ短調 作品117-2
 間奏曲イ長調 作品76-6
 間奏曲イ短調 作品118-1
 間奏曲イ長調 作品118-2