遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ショパン:夜想曲集/ピリス

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ショパン:夜想曲集/マリア・ジョアン・ ピリス

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1. 第1番 変ロ短調 作品9の1
2. 第2番 変ホ長調 作品9の2
3. 第3番 ロ長調 作品9の3
4. 第4番 ヘ長調 作品15の1
5. 第5番 嬰ヘ長調 作品15の2
6. 第6番 ト短調 作品15の3
7. 第7番 嬰ハ短調 作品27の1
8. 第8番 変ニ長調 作品27の2
9. 第9番 ロ長調 作品32の1
10. 第10番 変イ長調 作品32の2

ディスク:2
1. 第11番 ト短調 作品37の1
2. 第12番 ト長調 作品37の2
3. 第13番 ハ短調 作品48の1
4. 第14番 嬰ヘ短調 作品48の2
5. 第15番 ヘ短調 作品55の1
6. 第16番 変ホ長調 作品55の2
7. 第17番 ロ長調 作品62の1
8. 第18番 ホ長調 作品62の2
9. 第19番 ホ短調 作品72の1
10. 第20番 嬰ハ短調 遺作
11. 第21番 ハ短調 遺作

本日ご紹介の1枚は、ショパン(1810-1849)の夜想曲集、演奏はマリア=ジョアン・ピリス(1944-)。録音は1995年と1996年で、ピリス50代初めの演奏である。

これは、ジャケット買いしたとしても間違いない内容のアルバムである。ピリスのチャーミングな笑顔のような演奏で、万人受けすること間違いない。上品なルバートが絶妙の間合いで、大人の雰囲気が素晴らしい。
(音楽で、楽曲の基本的テンポは崩さずに個々の音符の長さを変化させて演奏することを「テンポ・ルバート」という。ピアノ演奏で例えると、左手はきっちりリズムを刻んだ演奏をしつつ、右手はほんのわずかに音を長くしたり短くして変化をつけるような演奏のことを言う。一般的にはルバートと言われているようだ。)

比較のために、ルービンシュタインの演奏もYouTubeで少し聴いたが、ピリスに比べると脂っこい。ショパンノクターンは女性ピアニストのやわらかい清らかな演奏がいいと思う。

この秋はこのピリスのノクターン集を聴いて過ごした。平和で穏やかな秋だった。