遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ショパン:スケルツォ第3番/マルタ・アルゲリッチ

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マルタ・アルゲリッチ ザ・コレクション(ソロレコーディング)

ディスク:1
1. ショパンスケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39
2. ブラームス: 2つの狂詩曲 作品79
3. プロコフィエフトッカータ 作品11
4. ラヴェル: 水の戯れ
5. ショパン: 子守歌 嬰ヘ短調 作品60
6. リスト:ハンガリー狂詩曲 第6番 変ニ長調


今回ご紹介は、マルタ・アルゲリッチのソロピアノのコレクション8枚組み(3600円)の中の1枚。

画像左が、コレクションボックスのジャケットで、
右が、ボックスに納められた「ディスク1」のジャケットである。

録音されたのは半世紀以上前の、1960年でアルゲリッチ19歳のときで、
彼女がまだショパンコンクールで優勝する前のレコーディングである。

私は上手なのよと言わんばかりの、バラエティに富んだ選曲である。
ショパンブラームスプロコフィエフラヴェル、リストたちの、
多様性に富んだ表現力が必要とされる難曲で、私たちを楽しませてくれる。

吉田秀和氏が、アルゲリッチ
「金属や、石のような硬さから、絹のようななめらかな音まで、…なんでも表現できてしまう。」
といった言葉がこの1枚で証明できる。


私は、若き世紀の天才のこの1枚を聴いて、この暑い夏をやり過ごすことができた。