フランスを旅行中の娘からメールが届く。
それに添付された画像がルーアンの大聖堂。
壮麗な建築物である。
モネは1890年から1894年にかけて「積みわら」「ポプラ並木」と、
この「ルーアン大聖堂」の連作を制作する。
このカテドラルの前にアトリエをかまえ、
2年間で数十点の作品を残した。
この一連の作品は世界に散らばっている、
私はオルセーにある作品を京都で観たのが最初であった。
モネが描いたのは、大聖堂の移り変わる色あい、
それは、生き物のように刻々と変化する自然の光である。
モティーフは、積みわらやポプラ並木や大聖堂なのだが、
クロード・モネが一貫して描きたかったのは、
「光」であったと思う。
美しい白いカテドラルは、光を映すキャンバスにすぎなかった。