ジヴェルニーのポプラ並木 クロード・モネ 1891年 MOA美術館蔵
暑いときには涼やかな絵画を。
1982年の京都でのモネ展で目にして以来、
この絵とはお目にかかっていない。
熱海の美術館が所蔵している、
行けば会えるのかな。
モネの「睡蓮」の連作はどなたもご存知であろう。
ほかに、「積み藁」「ルーアン大聖堂」などの連作も有名である。
このポプラ並木もその連作シリーズの一環をなし、
パリやフィラデルフィアや東京や熱海に散らばっているのである。
私は、オルセー美術館でこの中の一作と出会っている。
「ジヴェルニーのポプラ並木」は、
他のポプラ並木の絵と趣を異にし、
陽光を浴びない涼やかな絵姿である。
一度見たら忘れられない、S字カーブに連なるポプラの樹、
実際にこんなにひょろひょろした樹形ではなかったかもしれない。
グラフィックデザインのごとき斬新な構図、
このポスターなら、モダンな額に入れて室内に飾っても、
あまりポピュラーな作品でもないし、良いかと思う。
夏期用に、よろしいのではないかと思う。