遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

トリノ・オリンピック

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昨日から、カーリングばかり見ているような気がする。

日本代表の4人のお嬢さんたちは、大健闘ではないだろうか。

いま、前回金メダルのイギリスチームと闘っているが、楽々リードしている。

このまま行ってもらいたいものだ。


会場には、カナダ戦(日本勝利)とスウェーデン戦(日本惜敗)の、

日本チームの戦いぶりを観てファンになったどこかの国の学生男子が団体で、

日の丸シャツを着て、日の丸メイクをして応援しているようである。


ま、日本チームはチャーミングだし、善戦しているし、さもありなんといったところか。


それにしても、このゲームは、解説者がいないと、よく判らない場面がある。

しかし、小林さんという名解説者のおかげで、楽しんで観戦出来る。

上手なイイ解説者である。


スピード・スケート


34歳岡崎は、500mで銅メダルにあとほんの少しまで肉薄した。

偉い、メダルを獲らせてあげたかったけど、大健闘であった、偉い。


それに比べて、日本男子チームは奮わず。

今回は、彼らのための大会ではなかったということである。


そして、歴史的だったのは、黒人初の金メダリストである。

トリノ 18日 ロイター] トリノ冬季五輪は18日、スピードスケート男子1000メートル決勝を行い、世界記録保持者のシャニー・デービス(米国)が1分8秒89で優勝。冬季五輪の個人種目での黒人選手初の優勝を果たした。
 500メートルの金メダリスト、ジョーイ・チーク(米国)が2位。エルベン・ベンネマルス(オランダ)が3位。


うちの娘が、デービスの滑っているところを観て、

「えっ、黒人選手!?」と言うほど、珍しい光景であった。


そもそも、黒人選手は、まったく除外されていると思しき競技がある。

水泳やスケートがその代表格であろうか。


プロスポーツ三大差別ポジションというのがかつてあった。

それは、野球のキャッチャー、アメフトのクォーター・バックとセンターである。

現在では、そのポジションについている黒人選手も少しはいるが、

今なお、差別の名残はあるようである。


デービスは、実力を発揮して、見事金メダリストになった。

何年か後には、肌の黒い選手が、ゲレンデやリンクで大活躍するようになっているのかもしれない。



それにしても日本選手は、夏冬を問わず、オリンピックにエントリーする競技の

バリエーションの多いこと多いこと。

どんな競技であれ、そこそこやってしまう。


平和で豊かで、結構なことである。

メダルを獲れなくても、まぁイイではないか。