遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「BIGになる」夢をかなえた一山麻緒、アッパレ!

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国際女性デーの日本のヒロインは、名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、好タイムでオリンピックの切符を手にした一山麻緒だった。

去年9月のMGCで一山は、最終的には失速してしまって残念な結果だったが、今年1月の都道府県対抗女子駅伝では京都チームのアンカーで優勝のゴールテープを切っていて復調の兆しが見えていた。

それでも私は女子マラソンの3人目のオリンピック代表権は、大阪女子マラソンで良いタイムを出した松田瑞生で決まりだと思っていたので、きょうの一山の優勝とタイムとレース運びに目を見張る思いだった。実に見事な走りだった。アッパレ!

 

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一山麻緒はしっとりとした大人の雰囲気があって、実はもっと年長のベテラン選手だと思っていて、22歳と聞いて少し驚いた。でも、レース後のインタビューに答えている姿や声を聴いて、ああ溌溂としていて22歳だなあと実感した。

 

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名古屋ウィメンズマラソンの放送の解説陣には、オリンピックのマラソンのメダリストである有森裕子(銀・銅)高橋尚子(金)野口みづき(金)が勢ぞろいしていて圧巻だったが、この3人のメダルの価値はとてつもないものだ。
とりあえずマラソンは、道具も資格も施設も不要で誰でもできる競技なので、競技人口はおびただしい数のはず。世界で最も競技人口が多いと思しきマラソンのメダリストなのだから、とてつもなくすごい「別格のメダリスト」たちなのだ。

最後の候補に滑り込んだ一山をはじめ、6人のマラソン代表の健闘を祈る。またとてつもないメダリストが誕生するかもしれない。