遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

自衛隊の購入予定のヘリが109億円も価格上昇しています!

台湾の大地震による現地の避難所の環境が、能登半島地震のそれとは雲泥の差のようで、日台ともに賢い国民性でありながら政治の力がこうも違うのかと今さらながら空を見上げたくなります。

日本政府は自国の自然災害に苦しむ国民には無頓着でも「台湾有事」には神経をとがらせていて、せっせとアメリカから自衛隊のための武装兵器など軍備をアメリカから調達し続けています。

上の画像はその軍備品のひとつチヌークというボーイング社製の大型ヘリコプターで、2023年現在自衛隊にはチヌークが50機が配備されています。

そのチヌークの価格上昇が著しいようで、2024年度予算では1機なんと185億円で概算要求されているそうで、2020年から実に109億円も値上がりしているようです。

その値上がり要因が、為替(円安)以外に何だかよくわからないボーイング社側の仕様変更や調達方法の変更によるもので、「言ったもの勝ち」の価格構造になっている気もして、怒りがわき上がってきます。

そもそもいまや満足な機体を作れなくなったボーイング社をはじめとするアメリカの航空機会社の製品を、ほぼ無抵抗で買わされている現状に怒りが収まりません。

1機185億円のヘリが、50機も配備されてのにまだ必要なんでしょうか。管理整備コストだけでも大変な額ではないでしょうか。1機185億円もするヘリが何機必要なんでしょうか、その恩恵にどれだけ預かっているのでしょうか。

日本では「もしトラ(もしトランプが大統領に返り咲いたら...)」ということばが流行していると、アメリカメディアは嬉しがって報じていますが、「安倍晋三がトランプから買わされたポンコツ武器」という悪夢が、これからも続こうとしていて、熱が出てきそうです。

確実にやってくる日本列島の自然災害は、その対策費用を防衛費(軍備)に取られまくっていて、国民のことはまったく無視状態から「仕様変更」はありません。

ポンコツ兵器を買わせるために台湾有事を煽っているやに見えるアメリカは、テーブルの下で中国と握手をしています。「バカ日本」からいろんな金を引き出すために、米中はタッグを組んでいるに違いありません。

話は少しそれますが、阪神タイガースが今尼崎に土地を買いタイガースの第二球場を造っています。甲子園と同規模の観客席付きグランドと練習グランド、室内練習場やタイガースの独身寮などを完備した駅近施設ですが、その総工費が100億円だそうです。

球団(民間企業)が負担するその総工費100億円は、自衛隊が買う予定のチヌークの3年間の価格上昇分109億円より1割も安いと聞いて、驚いてしまいます。ちなみに6か月で取り壊しになる万博の木造リンクは350億円で、さらに税金の無駄使いですけれど...。

これは球界一のサブグランド&ボールパーク施設なんだそうで、一般論として社会貢献の観点から夢も希望もある事業や施設に民間が利益還元するのは大賛成です。しかし、公費である税金を無駄使いばかりして、公的サービスで国民に優先的に広く公平に還元しないこと甚だしい日本政府は、いったんリセットさせるべきでしょう。

ということで、私たちの賃金がもう20年以上も上がっておらす、しかも収めている税金や公的保険料等に見合ったサービスを日常的に受けていないにもかかわらず、ほぼ可能性のない戦争有事に備えてポンコツ兵器を買わされている政権政府を「政権交代」でもって見限るべきだと思いますが、いかがでしょう。