遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

炎上してやめる知事もいれば辞めない知事(大阪)もいる2024年の春なのでした

静岡県知事が、新入庁職員の前で職業差別的発言で炎上し、6月議会の後に辞職すると述べ驚きました。

この川勝静岡県知事の仕事振りは県民の側に立ったもので、リニア新幹線の工事より県民の水の確保を優先させて工事の着工を認めなかったことなど、私は立派な知事だと認めています。しかし、過去から上から目線の舌禍による炎上がしばしあったようです。

今回の「県庁というのは別のことばで言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです」という発言はアウトでしょう。

たとえば大阪府知事大阪市長に「知性」を求めることは間違ってはいませんが、公僕として住民に仕えることも毎日野に出て野菜を育てることも同じレベルの尊い仕事で、努力も忍耐も教養も知性も必要とします。

「職業に貴賤はない」にもかかわらず「(具体的に例示した)他の仕事と違ってより知性が必要だ」というのは、どこをどう切り取られても認めがたい表現だと思います。

でも、川勝知事は辞職しないで、リニアの工事で静岡県がズタズタにされないように住民の楯になり続けてもらいたいと思いますが、県民の皆さんはどう思っていらっしゃるのでしょうね。

一方で、大阪の無能知事がまた炎上発言をしています。
《悪評に事欠かない2025年大阪・関西万博が新たな火種で炎上している。火をくべたのは、こともあろうに開催地の大阪府の吉村知事。日本維新の会の共同代表であり、日本国際博覧会協会(万博協会)の副会長だ。目玉の大屋根(リング)に批判的なコメンテーターに対し、出禁を通告してネタにする狭量さを見せつけた。二言目には「万博は国家事業」と言うくせに、苦言に耐えられなくなると排除。敵と味方を峻別し、敵を徹底的に叩く維新クオリティーそのものだ。》日刊ゲンダイに痛烈に批判されています。この批判は実にまっとうなもので、「チキンな吉村」を見事に言い当てています。

 ところで、余計なことは口にする吉村ですが、万博工事中のトイレの床がメタンガス爆発をしたことこそ、公僕としてしっかり世間に伝えるべきだと思います。けが人が無くて幸いでしたが、これは看過できない事故です。


ということで、こんな危険なガスが発生する夢洲(ほかにPCB汚泥を入れた袋が1万袋も保管されている)で万博やカジノは運営できませんから、今すぐやめるべきでしょう。

そもそもあと1年後に万博が「まともに開催」できるはずがないと思うのですが、今のうちに万博を中止してカジノを諦め大阪府知事を辞す方が余生を楽しく過ごせると思うのですが、いかがでしょう。