遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

豊田散歩/豊田市美術館・作品編

オイゲニア・プリマフェージの肖像 グスタフ・クリムト 1913/14年 油彩 140.0×85.0

豊田市美術館の収蔵作品は立派なものが多くて驚きました。

15年ほど前、仕事の一環で日本の自治体の財政状態を調べたことがあったのですが、愛知県の各都市(名古屋以外の自治体)は財政健全度が軒並み上位にありました。おそらくトヨタ自動車とその関連企業による法人税やそれらの企業で働く住民の所得税で潤っているのだと思います。

そのような健全財政下で、美術品のコレクションも充実しているのかもしれません。トヨタ自動車のお膝元の美術館、豊田市美術館の「パトロン」というべき企業や住民は、はかなり強靭な収益構造に支えられているように思います。

私が先週訪れたときには「2023年度 第3期 コレクション展 2024.01.20-2024.05.06」が開催中でしたので、特別展にはわき目も降らずにコレクション展のチケット(300円)を購入した次第です。

駐車場は無料で常設展は300円で、2時間はたっぷり楽しめます。ぜひお出かけください。

ということで、クリムト藤田嗣治岸田劉生エゴン・シーレ梅原龍三郎川合玉堂小林古径速水御舟横山大観サルバドール・ダリ濱田庄司奈良美智などの作品を堪能しました。

www.museum.toyota.aichi.jp

自画像 藤田 嗣治 1943年 油彩 23.0×15.0

自画像 岸田 劉生 1913年 油彩 45.6×38.0

オポルト・ツィハチェックの肖像 エゴン・シーレ 1907年 油彩 149.8×49.7

カール・グリュンヴァルトの肖像 エゴン・シーレ 1917年 油彩 140.9×110.5

少女アニーン 梅原 龍三郎 1908年 油彩ス 41.0×32.8

花飾りをつけた女 国吉 康雄 1932年 油彩 66.0×81.3

 

定まらないフォルムの絵画 ダニエル・ビュレン 1966年 アクリル 200.0×200.0