遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

豊田散歩/豊田市美術館・建物編

豊田市美術館に足を運びました。

常設展を鑑賞しましたが、その前に美術館の建物自体のご紹介します。

名古屋から車で小一時間で到着した豊田市美術館は、隣接の無料駐車場からアプローチしていくと上の画像のような光景が広がります。

建物正面の碧色のファザードがこの美術館の特徴で、やわらかい表情をして私たちを迎え入れてくれます。碧色のスレートはアメリカ産の粘板岩だそうで、素材の色をそのまま生かして縦空間を構成しています。

庭園は広大で、建築物の周辺は垂直方向に伸びた針葉樹と鋼鉄製のオブジェと丸い池が建物を引き立てています。

まだ蕾が固い遅咲きの桜が建物から遠いところに30本ほど植えられていて、あと一カ月後にはピンクの花が満開になっているはずです。

少し小高いところに建築された美術館は、豊田市瀟洒なランドマークになっていると思われます。豊かな暮らしがここにあるようで、うらやましい限りであります。

1995年に開館した豊田市美術館は、美術館建築で名高い谷口吉生の設計。庭園はアメリカのランドスケープ・アーキテクト、ピーター・ウォーカーによるものだそうです。

当館収蔵のすばらしい美術品の紹介は、次の記事に回すことにします。