遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

羽田の衝突事故 JAL516便 18分間の奇跡の脱出劇

1月2日、日本航空JAL)の旅客機が羽田空港に着陸した直後に、滑走路上にいた海上保安庁の航空機と衝突して炎上し、海上保安官5人が亡くなられ、1人が大けがをされました。

海保機は、能登半島地震の救援物資を届けるために前日からフライトを繰り返していたそうです。

海保の保安官5人のご冥福を心よりお祈りするとともに、ご遺族にも心よりお悔やみ申し上げます。

一方、海保機と滑走路上で衝突したJAL516便(新千歳空港発・羽田空港着)は、炎上して最終的には原形をとどめない全損の状況となりましたが、乗客367人と、乗務員の12人は機外に脱出し全員無事でした。

テレビか動画配信かの速報で、私が羽田の事故の状況をライブで見た時は、JAL機内から炎が上がっており、まるで映画の1シ-ンを見るようで現実感を伴わないものでした。同時に、乗客の安否が心配されましたが、乗客乗員379人が全員無事だとの一報を聴いて安堵と同時に信じられない思いもしました。

その時は時間経過が不明でしたが、機内から炎が上がった時は、すでにJALの機長はすべての座席のチェックを行い、乗客が機内に取り残されていないかを確認し、最後の一人としてシューターで脱出していた後だったようです。

事故を起こしたJAL機が滑走路に停止し、全員が脱出するまでに要した時間は、18分だったそうです。

この事故によるJAL機の乗員乗客が全員無事だったことは、特筆すべき「18分間の奇跡」で、乗務員の日頃の危機対応訓練の賜物だったと長く称えられるべきオペレーションでした。乗務員の指示と誘導がなければこの奇跡は成立しなかったと思われます。

また、乗務員の指示に整然と従った乗客の脱出劇も素晴らしいもので、事故後の機内の様子がうかがえる動画や搭乗者の証言からも、全員が落ち着いた行動をとったことが証明されていて称賛に値する立派な行動だったと思います。

羽田空港のラッシュ時間帯は離着陸が2分間隔だとのことで、事故当時も混雑していたようすがうかがえ、管制塔のオペレーションは大変だったろうなと想像しました。

Youtubeにアップされている事故当時の管制塔と事故機2機との実際のやり取り音声を聴いてみると、相当早口の英語での交信で、混雑時の煩雑なオペレーションの印象を裏付けるものだと思いました。

今後は事故原因などが明らかになっていくことと思われますが、このような大事故が二度と起こらないよう、何かの工夫や手立てを講じてもらいたいと思ったしだいです。

 

18分間“緊迫の脱出劇” 羽田JAL機炎上…海外メディア「全員生き残ったのは奇跡」

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生々しい事故の瞬間 脱出までの一部始終 日航機に搭乗していたSTV社員が証言

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日本航空機長が解説…事故防げた可能性 海保機の動きを“再現”…記録公開も残る謎

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