NHKのBSチャンネルが101チャンネルだけになってしまいました。
これまでBS101がスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー、BS103がドラマ・映画・音楽などエンターテイメントを中心としていて、2つのチャンネルの棲み分けが成立していました。
BS101は、野球シーズンが始まればMLBを中心とした放送枠や地上波では放送されないさまざまなスポーツ中継枠が確保されていましたし、103チャンネルは地上波のドラマなどを先行して放送していたり地上波にはないユニークな楽しい放送も数多くありましたので、BS4Kチャンネルが存在するとはいえチャンネルがひとつ消えたというのはNHKの大きな転換期だと思います。
そのことでNHKの職員が減ったとかBS受信料が半分になったのでしょうか。
番組の整理をするのはいいと思うのですが、いまでは数少なくなったNHKの良心というべきいい番組が消えてしまうのはもったいない気がします。
地上波の総合チャンネルは、一番経費がかかっていそうなチャンネルですが、報道番組は政権寄りで偏向されていますし、エンタメやドラマも「有料」で見せるのならNetflixくらいのクオリティのものを提供せよというのは酷でしょうか。
大河ドラマに大金をつぎ込み1年間も放送する価値があるのでしょうか。3カ月のドラマを4本とか、4か月ドラマを3本作る方がまだ多様性があり、多くの視聴者により楽しんでもらえると思うのですがいかがでしょう。
今年の紅白歌合戦は、旧ジャニーズ事務所のタレントは出ないようですが、だったら誰が出場するのか知りませんが、紅白をやめるに今が良い潮時だと思いますがいかがでしょう。
大河・紅白・日曜討論がNHKの三大極悪番組だと思料しますがいかがでしょう。それとBSの「ザ少年倶楽部」・「新・BS日本のうた」が、超どうでもいいエンタメ番組で、ジャニーズ問題とBSの再編を機に、無くしてほしい番組の筆頭です。
これらのくだらない番組をつづけるなら、チャンネルが停波するのは二重の意味で問題だと思います。
百歩譲ってNHKが政治力を発揮するなら、政治力を使ってより安い放映権を獲得して、政治的偏りが少ない文化・教養・スポーツなどの充実した番組作りをしてもらいたいと思います。
テレビ放送が始まった1953年(昭和28年)に貧乏な家庭に生まれた私は、それでも昭和34年くらいには家にテレビがありました。敗戦から立ち直ったばかりの創成期の日本のテレビ放送は、NHKも民放も実に清廉潔白で、私はNHKや民放のテレビ番組に育てられた少年でしたから、その清廉潔白さの影響力で今の自分が形成されているような気がします。
NHKに年間2万円ほどの受信料を払っている身としては、いまのNHKの態度には著しく遺憾の意を表したいと思います。一様に受信料を獲るのをやめて、番組ごとに切り売りをする方がまだ清廉だと思います。
BS放送はチャンネル数の少ない地方にとって、娯楽の頂点に近いところに位置していて、都市部より重要なチャンネルだと思うのですが、今回のBSのチャンネル再編が受信料による有料チャンネルの価値が大きく下がる結果となってはいないか、広く検証する価値があると思います。