遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ファンは菅義偉総理長男の「囲碁将棋チャンネル」に代わるチャンネルの新規参入を願う

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東京大学医科学研究所でワクチンを開発している河岡ラボ。その開発過程のドキュメンタリーがNHK-BSで放送された。

ラボの責任者の河岡義裕教授は北海道大学獣医学部で学位を取られたお方。

獣医学が果たす役割は想像以上に広くて重要だということを再確認した。人間の感染症を予防するワクチンを開発する最先端で、獣医学博士が陣頭指揮を執っているのだ。いまや優秀な獣医学部は私たちの後になくてはならないものなのだ。

獣医学部」というと、加計学園を思い出す。加計学園獣医学部開設時の陰に、京都産業大学獣医学部の新設が排除されたという事実がある。加計学園獣医学部はどういった形で社会に貢献しているのだろうか。
https://digital.asahi.com/articles/ASL4F4H53L4FULFA00W.html

ところで、今般の菅義偉長男による総務省幹部接待問題は、東北新社の運営する囲碁将棋チャンネル」の認可更新に便宜をはかったのではないかという問題がある。

少し前、「囲碁将棋チャンネル」で独占的に放送している将棋のタイトル戦(王将戦)を見ていて奇しくも私が口に出したこと。

囲碁将棋チャンネル、なんか映りがぼんやりしている、ハイビジョンカメラに代えろよ」

その時には、今回の菅の長男の総務省幹部の接待問題とリンクしていなかった。

菅義偉の長男が取締役を務める囲碁将棋チャンネルは、CS放送の認可更新の条件の一つである「ハイビジョンで放送する」条件が整っていなかったようなのだ。それが絶対条件ではないものの、努力義務を怠っていても認可されたことが問題であり、国会で追及されている最中である。実際にハイビジョンが整っていないことで認可されなかったチャンネルもあったようで、これは獣医学部新設における加計学園京産大のケースと同じではないか。

私のような素人は、将棋タイトル戦の放送があまりクリアな画質でないことを「囲碁将棋チャンネル」がハイビジョンカメラを持っていないのかと思っていたのだが、放送そのものがいまだにハイビジョン放送ではなかったようなのだ。

NHKはいつからハイビジョン放送を行っているのか調べてみたら、ウィキペディアには以下のように書かれている。
《1982年(昭和57年)5月に、世界初のハイビジョン制作番組となる「日本の美」と「HDTVのためのいろいろなイメージ」の2番組を制作。この年の大晦日には「NHK紅白歌合戦」を初めてハイビジョン収録。この時は実験の名目で収録し、1989年の第40回からは本格的にハイビジョン収録へ移行し現在に至る。》

1964年ころから研究が開始され、上にあるように1982年には紅白歌合戦がハイビジョン放送だったとされ、本格的には1989年からの導入となったようだ。

囲碁将棋チャンネル」は、NHKの本放送から30年経ってもまだハイビジョンに移行できていないのだ。いまや4Kや8Kの時代だというのに。時代遅れの囲碁将棋チャンネル」はさっさと退陣願って、他のチャンネルが新規参入してもいいのではないだろうか。
とうことで、一部のタイトル戦を独占的に放送する「囲碁将棋チャンネル」には放送事業から去ってもらって、独占的でなくもっと安い料金でもっとクリアな画質の放送ができる囲碁や将棋を扱う新規参入チャンネルをわれわれ囲碁将棋ファンは待っている