昨日の国会、増税メガネこと岸田首相は所信表明演説の中で「経済、経済、経済」と嘶(いなな)きましたが、具体的に「だれがどこの経済をどうするのか」ということは分からずじまいでした。
「経済、経済、経済」ではなく「増税、増税、増税」の方が分かりやすいのですが、岸田は増税メガネという愛称が気にくわないようです。いずれにせよいななくだけでは国民の心を打つことはできないということがよく分かりました。
また、演説の中で、
「明治維新、戦後復興、高度成長。日本は、国の内外で起こった大きな時代の変化の流れを掴み取り、個々の国民の「力」に変え、歴史に残る大きな社会変革を実現してきました。
そして、今、我々は再び歴史的な転換点に立っています。本会議場に集う、国会議員の皆さん、百年後に振り返って、この国会が変革への大きなうねりを生み出した、そのように後世から評価されるよう、共に挑戦しようではありませんか」と、赤面しそうな意味不明ないななきをしてくれました。
岸田は、今が高度成長の後にやってきた「歴史的な転換点」だと言います。
日本の高度経済成長が終わって50年経ちますが「歴史的な転換点」何度もあったと思いますし、いまはむしろ歴史的な経済凋落傾向のまっただ中で、岸田が何かをやったことが「転換点」になるのです。
それが、「増税、増税、増税」なのですから、たしかに転換点かもしれません。
一番直近の増税は「インボイス」の導入ですが、防衛費予算増額による増税は、増税メガネと呼ばれるはるか前から実施されてきました。
その結果、取り過ぎた税金を「還元」するとマッチポンプ宣言しましたが、還元される可能性のある人たちに返ってくるのは来年末とか具体的に目に見えない形になるとかですから、自民党の得票に結び付きにくいと、早くもいろいろ軋轢が出ているようです。
岸田は来年の自民党総裁選に再選されたい心積もりですが、それは叶わない所信表明演説内容になりましたから、演説の草稿を書いた側の罠にまんまとはまりました(知らんけど)。
岸田の演説は、経済発展のムード作りの気運さえ生まれない、三球三振の何の役にも立たないひどいものでした。彼が沈没しようがしまいが知ったことではありませんが、お前と一緒に日本が沈没することは断じて許せないのであります。
ということで、岸田の演説にあった「百年後に振り返って、この国会が変革への大きなうねりを生み出した」こととは、政権交代を暗に逆説的に指し示しているようで、なんだかゾクゾクしてきました。